| 元村有希子・田中泰義's profile理系白書ブログBlogLists | Help |
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August 24 歯医者元村です。
新しいパソコンを立ち上げて、そこからだったら書き込めるかと思ったが、やはり無理。
それもあって書き込み滞り申し訳ありません。
相棒のヤスはきょうから夏休み。いずれ報告があるでしょう。
さて。
8月にはいって、10数年ぶりに歯医者へ行った。下の臼歯の詰め物が取れたのだ。
ついでに虫歯の検査をしてもらった。
「虫歯はないですねえ」というので気をよくしていたら、「でも・・歯石たまってますよ」と言われた。
がーん!
一説には成人の8割が歯周病だというけれど、私もかい!
「歯石を定期的に取らないと、歯周病が悪化して、しまいには骨が溶けますよ」と脅かされる。
「じゃ歯石、とってください!ばんばん!」と即座に返事をした。
経験者は分かるとおもうが、歯石を取るのって、虫歯の治療並みに痛いのである。
でも癖になる(笑)
センセイも「おっと、こんなのが取れましたよ♪」とうれしそうに見せてくれたりして、なんだか楽しい共同作業なのである。
プラーク(歯垢)をためない歯磨き方法も教わった。
またあのような痛い思いをしたくないから、まじめにやっている。
みなさんもお気をつけあそばせ。
おっと、出かけなくては。また。
July 06 ちょっと元気♪元村です。
心を亡くすと書いて「忙」。この余裕のなさを切り替えるには、自分をいたわることだと思い定めて、昨日はそれを実践した。
朝10時からの取材、電車なら2回乗り換え+徒歩10分、というコースだったが、家を出たら真夏の暑さ。速攻タクシーに乗った。
自腹はちょっと痛いが、一日は長いのだ。
1時間半の取材を終え、通りかかったカフェでお昼を食べる。
このカフェというやつ、おばさんにはちょっと苦手なのだが、冷たいガスパチョと豚汁が飲み放題、無線LANも使えて大いに助かった。
カウンターでご飯を食べていたら、一つ置いて隣の若い男性が「あの、吸ってもいいでしょうか」という。
こういう時って、みなさんどうしますか?
食事中に無断で吸うのは論外だと思うけれど、丁寧にことわられると、ちょっと迷う。
1秒ぐらい黙って相手を見つめて、「いいですよ」と言った。微妙な気分を察してくれたのか、男性は1本だけ吸った。
午後1時からの取材場所も、新宿駅から徒歩10分。迷わずタクった。
午後3時半からの取材は渋谷。これは山手線で移動。
午後6時半からの会合は銀座。これも銀座線で移動。
10時半解散、いつもの元村なら会社に行くところだが、タクシーで自宅に帰った。
電車のある時間に、自宅までタクるというのはすごいぜいたくなことなのだけれど、1年に1回ぐらい許してほしい。
12時にはベッドに入り、7時半までぐっすり眠った。
たっぷり寝たのには理由がある。
5月の健康診断の尿検査が引っかかり、再検査も引っかかった。3度目は看護師さんが「寝不足と通勤で疲れてるんでしょう。おうちで起きぬけにお小水を採ってみたら」とアドバイスしてくれたのだ。
それはドンピシャで、3度目は大丈夫だった。
それにしても、通勤でそれだけ疲れるとなると問題だよなあ。
夕方の会合は、50代、60代の先輩方とだった。
みなさん外国暮らし経験あり。7月11日の講演の話をしたら「ぜったいいい経験になるから頑張って!」と励まされ、単純なモトムラはちょっと元気になった。
昔、通訳をしていたこともある大学教授(英語もちろんペラペラ)が「今だって英語で講義する時は、リハーサルするのよ」という。そうか。ローマは一日にして成らず。千里の道も一歩から、である。
このエントリをご覧になった先輩からも励ましのメールをいただいた。ありがとうございます。 June 21 OVER70元村です。
「モデラー」と聞いてアムラー(古い)とかシャネラー(古いっ)とかを思いだした私ってどうよ。
「ビリーズブートキャンプ」で有名なビリーブランクスさんが来日したというニュースを読んだので、芸能系の頭になっていたせいか。
ビリーズ・・・は深夜番組で延々とCMをやっているのを眺めたことはあるが、すごいヒットになっているそうだ。
さて、きょうは70歳が元気だという話題。
虎ノ門で天ぷらの店を開いている高校の大先輩が店を閉めるというので、あいさつがてら店を訪ねた。
といっても私は夜に1度行ったきりで、2回目は閉店間際というのだから、とんだ不義理者である。
天ぷらはシンプルな料理だけに、素材、衣、温度、などなど職人の腕によるところが大きい。
ここの大将の天ぷらはもう絶品なのである。
1時に行ったらもうランチは売り切れ。「閉めるっていった途端、すごい繁盛で困ってるんだよ」と笑う。
取っておいてもらったかきあげ丼をいただく。タラバの足、ホタテ、シバエビにアスパラ、マイタケとリッチなかきあげ。
あげたてをご飯にのせて、たれをかけると「じゅっ!」と鳴く。出されたそれをものも言わずにわしわしと食べる。
赤だし、漬物、果物がついて2000円。
大満足。
大将が店を閉めるのは引退ではない。大連に呼ばれて行くのだ。あちらに日本料理の大規模な飲食街を作る計画があり、そこの天ぷらをまかされるという。
73歳の再出発。あっぱれ。
「閉めた後、9月の出発までゴルフだの飲み会だの、送別会がたくさんはいっていて忙しいよ」とうれしそうだ。
確かに日焼けして元気いっぱい。白いうわっぱりが似合っている。
腕に覚えがあれば、生涯現役で働ける。サラリーマンとは違う強さが職人にはある。
先週メールをもらった70歳の科学者は、会議や授業やいろんな用事で海外を飛び回っている。
「今週、家に帰ったのは30分だけ」とあった。あっぱれ。
だいたい外見からして、70歳とは思えない。見かけが若いのは元気な証拠なのか、それとも気が若いから元気で見かけも若いのか。
今朝は、東北大名誉教授のI先生からお酒が届く。
東北大があす22日、創立100周年を迎えるそうで、それに合わせたのかどうなのか知らないが、東北大オリジナルの大吟醸である。
「萩丸」という名で、大学の農場で育てた酒米と、教員が厳選した麹菌を使い、OBが経営する酒蔵で醸したのだそうだ。
引退した後も、自分の専門を広げつつ執筆活動を展開中。手紙に「今月、本が出ます」とあった。
写真は食べ納めのかきあげ丼と大将。「大連まで飛行機で3時間。新幹線で大阪にいく時間で来れるよ」と言われてしまった。 February 17 @福岡元村です。
きょうは福岡へ。
造血細胞移植学会に参加してきた。
「造血細胞移植」というのは、白血病や悪性リンパ腫などの血液疾患患者が選択する治療法の一つ。
骨髄移植がいちばんおなじみかもしれない。
「日本の幹細胞移植医療はこのままでいいのか?」というタイトルのシンポジウムがあった。
「え?このままじゃいけないの?」と思った私は不勉強だった。
私たちが日々、見聞きしている骨髄バンクの活動などは、「善意に基づく医療」「ドナー不足」といった側面が中心だ。
マスコミもそういった切り口で、この治療を取り上げることが多いと思う。
そんな中で「このままでいいのか?」とあえて問い直す理由は、次のようなことだ。
目の前の患者さんは、本当に移植が最適の選択肢なのか。
移植にもリスクがあることを、患者さんに本当に納得してもらっているか。
へその緒の血やミニ移植などで、移植を受けられる年齢層が広がっているが、医療経済的に見て、このまま拡大し続けていいのか。
移植治療の過程でなくなる人も少なくない。そういうケースに、治療者は「移植を選ばなければ、少なくとももう少し長く生きられたのではないか」と悩む。
移植を選択した時点では、それが最良の選択だとお互い合意するのだが、実際には難しいという。
そんな課題を整理しよう、というチャレンジングなシンポジウムだった。
もとより専門家でない私は、そのことについて有益な提案を持たないけれど、現場の悩みはよく分かった。
懇親会のあと、高校・大学時代の親友と、その上司と、大学近くの屋台「H山」へ行く。
2人とも、小児がんと向き合う医師である。
焼き鳥、おでん、博多ラーメン。懐かしい味を楽しみつつ、議論は第二ラウンドへ。
現場で悩む医師の本音というのはなかなか聞けないから、興味深かった。
それと同じぐらい、屋台の親父さんが20年前と全然変わってないのに驚いた。
いやー。懐かしかった。 July 18 王監督&紀子さま科学環境部は純粋科学研究だけを取材している、と思っている人は少なくない。
ここにおいで頂く読者の方は分かって下さっていると思うけれど、日々のニュースに絡んで、出稿部門をアシストするのも大事な仕事だ。
新聞社の科学セクションならではの機能といえるかもしれない。
きのうから今日にかけては、王貞治・ホークス監督の「胃がん」手術取材。
テーマからすると運動部が担当するのだが、手術そのものについては科学環境部が取材した。
小さい穴をおなかに空けて腹腔鏡を体内にいれ、遠隔手術で胃を全摘したそうだ。
出血量、わずか72cc。技術の進歩は目覚ましい。
午後になって、今度は妊娠中の紀子さんが「部分前置胎盤」と診断されたというニュース。
予定日より少し早めに、帝王切開で出産するのが安全だそうだ。
これも、科学環境部でいろんな専門家に取材をしている。 April 06 絵門さん逝く元NHKアナウンサーでエッセイストの絵門ゆう子さんが、がんで亡くなった。
私は朝日新聞で知ったのだけど、毎日新聞もきょうの夕刊に訃報を載せた。
絵門さんは、毎日新聞の健康医療面で連載した「がんに負けない」にも登場していただいている。
当時から彼女は、くしゃみをしても首の骨を折る可能性がある、というような状態だったが、生き生きと生きた。
彼女が強調していたのは「余命宣告は不要だ」ということ。
「あなたは●月には死にます」と告げるのは、それが正しくても、間違っていても、患者のその後の生きる姿勢に影響する。
絵門さんは「たとえ主治医でも、余命を他人に決められたくはない」という考えを持っていた。
取材の中で、同じ意見をたくさんの人から聞いた。
例えば「亡くなるまでにいろいろやることがあるから、命の長さは知りたい」という人もいるだろう。
私はどうしたいだろうか。不治である、という告知はしてほしいけれど、余命の告知は遠慮する。
そういう希望を、お医者さんにきちんと伝えたいし、聞いてもらいたいと思う。
「がんに負けない」の取材で辛いことは、取材した方々の訃報を聞くことだ。
ともあれ、絵門さん、おつかれさまでした。ゆっくりおやすみください。 January 21 療養中&雪みなさん、ご心配いただいてありがとうございます(涙)
元村は徐々に回復中です。
さてさて、
きのうは診療所に行って診断名がつくと、なんか急に病人になったような気がしてきた。
熱はないのに頭がガンガンしてきて、あーこりゃ仕事にならないわと思い、さらに愛する同僚にうつしてはいけないとも思い、とっとと早退した。
昼に家に帰るというのは不思議なものだ。地下鉄の駅から階段を上がりながら「あー!まぶしい!」。だって日が高いうちに帰ることはまずないからね。
3時から薬を飲んで8時まで昏睡。水分を補給して明け方3時まで熟睡。また水分を取って8時まで寝ていた。
起きたら雪が積もっていてびっくりした。
ようやく、食欲がわいてきたので、おかゆを炊いた。栄養もつけなくちゃと思って、炒り玉子も少し。
着実に回復に向かっている様子。
でもテレビで越前ガニを見てもチーズケーキを見てもクリームコロッケを見ても、いつものように「食べたい」という気持ちにならない。
コメントにもあったけれど、無理に栄養をつけるより、胃腸を休める方が、今回はいいみたいだ。
病み上がりではあるが、玄関前の階段(私が転んだ)を雪かきした。なぜって、届け物があるのだ。宅配便のおじさんは昼前、雪だるま状態になってやってきた。ありがとう。
届いたのはモデム。我が家はようやくADSL開通である。ネット環境は格段によくなった。
これで仕事がはかどる。
ブログを見て心配の塊になった父親からも電話があった。状況を報告したついでに「東京は雪だよ」と伝えた。
先週の発信箱を読んで、いろいろ思い出や後悔が胸に迫って泣けた、と父は言っていた。 January 20 風邪らしい絶食状態は3日目に入った。不思議だなあ、おなかが減らない。
出勤して、会社の中にある診療所に行った。日替わりで、お医者さんがつめている。
きょうのお医者さんは、「理系白書」の読者でもある内科の先生である。
症状を伝えたら、「うーん、風邪ですかねえ」と言う。
「熱も咳もないんですけど」
「胃腸に来る人も多いですよ」
「どこからもらったんですかね」
「さあ・・・」
分かる訳ないよなあ。
おなかをさわってもらって(触診というのか)、いちおう「ウイルス性胃腸炎」ってことになった。
薬を待つ間、診療所の体重計に乗ってみたら、普段より1キロ以上減っていた。
熱はないけど、全身のだるさは変わらず。きょうは早仕舞いしよう。
年末からの暴飲暴食を反省しつつ。 October 11 朗報か飲む脱毛症治療薬「プロペシア」がきょう、厚生労働省から承認された。11月ごろ発売の予定だという。精力減退の副作用があるそうだ。医師の処方が必要で、医療保険の対象外。
これをめぐって、職場でひとしきり話題になった。
「これはある意味、厳しい選択ですね」
「精力か、発毛か」
「そもそも病気じゃないんだから、薬のんで治す必要はないと思う」
「確かに日本はハゲ=恥ずかしい、って思われてるよね」
「オレなんか大学時代から、自分の個性の一つになっている」
「そうか」
「なんで恥ずかしいのか?」
「記者の目、書いたら?『なぜ隠すのか』と」
「隠すといえば、カツラ。ばれるものに大金を払うってどうか」
「ばれない人はばれてないんだよ」
「いずれにしても、隠す必要もないと思うよ」
「女性にしても、僕なんかは化粧する必要ないと思う。ありのままがいちばん」
「でも、スッピンだと『化粧ぐらいしたら』って言われるよ」
「ハゲの男性に『カツラぐらいかぶれば』という人はいない」
「薄くなると、ヒゲをはやす人は多いよね」
「頭部の毛の総量を保てば違和感はないということか」
・・・と、キリがないので割愛。
悩む人は深く悩むらしいが、私はあまり頓着しません。 June 29 15歳シャトルの打ち上げが7月で確定しそうな気配だ。準備しなくちゃ!
順調にいけば、誕生日はあちらで迎えることになる。
「ロケットをキャンドルに見立てて・・・」なんて励ましの言葉もいただいたりして。
ウィンブルドンを見ていて印象に残ったのは、女王シャラポワに完敗したカラタンチェバ(ブルガリア)。弱冠15歳、5月の全仏オープンでビーナス・ウィリアムスを破り、話題になった。破竹の勢いも、シャラポワには自滅。サーブは入らないし、ミス連発するし、最後まで自分のペースを取り戻せなかった。
45分間で唯一とったゲームの時の、ほんとうにうれしそうな笑顔は15歳のあどけなさがあって、救われた。
スポーツにおいては、15歳というのは開花する年齢なのだろうか。ゴルフ全米女子オープンで話題になった韓国系アメリカ人、ミシェル・ウィーも15歳。そういえば昨年、米国仕込みの野球少年15歳がプロ入り?したんじゃなかったっけ。
おめでたで幸せいっぱい谷亮子選手も、15歳の福岡国際で無敵の世界チャンピオンに1本勝ちし、「大人デビュー」した。
新聞の社会面では15歳の犯罪が続いている。体は大人、心は子ども、という微妙な年齢なのかもしれない。
March 22 ヘルシーな生活。今年の風邪はしつこいのか。発病から1週間がたっても、まだ咳が止まらない。 マスクをしている人は珍しくないが(地下鉄では、1両あたり15人はいるだろう←あてずっぽう)、私がマスクをしているのは珍しいと見える。 「あれ?花粉症?風邪」 私「風邪です」 「そういえば声が・・・」 私「そうでしょ。治らなくて」 「へえ。元村さんでも風邪引くんだ。人間だったんだ!」 こんな始末である。 この1週間、とても真面目に生活した。夜は早めに帰って、駅前のスーパーで買い物をして、晩御飯を作って食べる(もちろん晩酌なし)。野菜と果物と大豆製品を多く採り、朝も食後の薬を飲むために、きちんとご飯を食べる。手を洗い、うがいをし、体を清潔に保つ(もちろん普段も清潔だけど)。要は規則正しい生活ってやつだ。 病気だっていうのに、肌がつやつやしてきた。普段がどんなに不摂生かよく分かった。 4月の新年度スタートまでに、きちんと体を元気にしよう。やっぱり、体が資本だ。 九州の地震で避難所暮らしになった人たちの体調も心配だなあ。おそらく、お花見どころじゃないだろう。 地震発生後、ずっと外で取材していた私の友人(記者)から「食器が割れた。台所にいなくて良かった。取材で風邪引いた」とメールがきた。お大事に。 February 03 健康番組リテラシーこのところ、ご馳走が続いている。遠方からお客さんが来たり、立食パーティに出たり。食いしん坊かつ飲めるクチなのでつい飲みすぎる。 「忙しい忙しいって言ってるけど、遊んでるんじゃん」と思われるかもしれないが、(考え込む)確かにそういう面もあるなあ。 そうこうしながら、気になっていたニュース。テレビ東京の実験番組が、データをでっち上げていたとして打ち切りになったそうだ。その行為は局側も認めている。 「実験」と看板に掲げた番組で、その生命線である実験を軽く見て、データを作っちゃいけない。視聴者を騙すにもほどがある。 ただ、このニュースを聞いた時、腹が立ったけど、私自身はそれほど驚かなかった。それは、この類の「●●は健康にいい」系のテレビ番組を、一種の「ショー」としてみているからかもしれない。 ショーだと考えた場合、期待される結論が先にあり、それに沿ったシナリオが作られる。実験は、結論を導くための「仕掛け」(演出)と見ることもできる。つまり最初から、予想された結果になることが運命付けられているといえばいいか。 誤解を恐れずに言えば、もしも制作会社が、アドバイザーの教授の指示どおり、実験を2週間続けても、5日で打ち切っても、番組の出来が変わることはないのだろう。だから5日で済ませたのだ。 こたつでみかんをたべながら「ふーん」と眺める、そんな手ごろな存在と思った方がいい。 実際には、そうじゃない人が大勢いる。放映翌日、スーパーから特定の食品がなくなってしまう(売り切れる)という現象は、それを想像させる。 送り手が考えるほど、受け手は「いい加減」ではない。制作サイドは、それを分かった上で作ってほしい。手を抜くならせめて「実験」とか「科学」とか言わないことだ。あるいは「●●大学の研究成果を再現したものです」と断って放映すべきだ。 もちろん、私たちのリテラシー(判断力、読み解き能力)を磨くことも必要だ。 January 31 鍼と皮膚の間週末は、遠来の知人Hさんと久しぶりに会って食事をした。 Hさんとは、私が大学生の時、卒業研究も兼ねて出入りしていたグループで知り合った。かれこれ20年近いつきあいということになる。 といっても、私が卒業してから15年ほどは音信不通だった。ある日突然電話をもらった時には「会社をやめて、鍼灸師の学校に通っている」と聞いてびっくりした。 ともあれ、Hさんは50歳を過ぎて第二の人生を歩く準備中である。職業欄には「無職」ではなく「学生」と書くそうだ。 ワインをのみつつ、鍼灸に代表される東洋医学の位置づけとエビデンス、将来について話した。 「いまのところ、東洋医学はどこかうさん臭いと思われている」 「でも、有名スポーツ選手は肩やひじをいためたら、鍼灸に頼る人多いでしょ」 「ただ、エビデンスってのがないから、難しい」 「だって、西洋医学の手法で東洋医学を評価しようというのがそもそも難しい」 「鍼って結局、針金やん。それを僕が打つのと、名人が打つのでは、患者さんの治り方が違う。それは何が違うと思う?」 「ありがたさ、ですかねえ」 「同じツボでも、Aさんはここ、Bさんは微妙にずれたここ、Cさんはここ、って個人で違うしね」 「いわゆる、気、ってやつは」 「そうなんよ。鍼と皮膚の間に何かがあると思うのよ僕は。元村さんは科学記者だから、信じないと思うけど」 「でも実際、治ってる人いるし、気のせいだとしても、その気が症状を和らげていることだってありますよね」 Hさんは、学校を卒業したら、ターミナルケア(終末期医療)の勉強もしたいという。痛みを鍼灸で抑えたり和らげたりできれば、在宅の患者さんも、看病する家族も、こころの負担がずいぶん楽になると思う。 Hさんは50歳を超えているが、今でも青年みたいなことを言う。おもしろいが、尊敬もしている。
December 22 ささやかな幸せ心身ともに疲れているときには、ささやかな幸せで少し元気になれる。 その1。今朝、もやし炒めを作った。シャキシャキに仕上がっておいしかった。 その2。昨日、飲んだワインがおいしかった。 その3。乗り換え駅でキップを自動改札に入れると向こうから出てくるのだけど、時々機械の調整がうまくなく、勢い余ってピョン!と飛び出すことがある。きょうはそれだった。 その4。先日ちょっと書いたトリプルメジャーのカナダ人青年からEメールが来た。大晦日に故郷へ帰るそうだ。 その5。ムッツリ顔で駅まで歩いていたら、スーパーの駐車場のガードマンさんから「おはようございます」と声を掛けられた。 その6。ハーバード大の日本人研究者に、論文のことで問い合わせたら、返事の中に「理系白書、楽しみに読んでいます」とあった。 書いてみたらホントささやかで情けなくなるけど、うれしい。 こちらはうれしくないニュース。イラクの米軍基地にロケット弾攻撃で22人死亡。クリスマス前だってのに、なんてことだ。CNNを見ていると、ニュースに「きょうの戦死者」コーナーがあって、淡々と戦死者の名前と出身地、年齢、戦死した時の状況が映し出される。あれは切ない。若い命が失われていくことが日常になってはいけない。
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