元村有希子・田中泰義's profile理系白書ブログBlogLists Tools Help

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    July 27

    気になるニュース

    元村です。きょうも暑い。東京の予想最高気温は33度。うへ。
     
    NASAの宇宙飛行士が「飲酒宇宙飛行」していたそうだ。これは違反切符は切られないだろうが、危ないよねえ。
    狭いシャトルの空間で、良好な人間関係を保ちつつ、分刻みでトレーニングと仕事ばかりやっているわけで、お酒でも飲んで気晴らししたくなる気持ちも分からなくはない。
    だけど船外活動でトラブルを起こしたら、ISSやシャトルそのもの、あるいは他のクルーに迷惑をかけることになる。
     
    スケートの織田信成選手が酒気帯び運転で検挙された。
    彼ってもう成人なんだ。それにちょっと驚いた。
    記事には「(検挙されて)しょんぼりしていたという」とある。しょんぼりというより反省してほしいのだけど。
     
    京都議定書の目標達成困難強まる。政府が追加対策の中間素案を発表。
    90年比で6%の温室効果ガスを削減しなければならないのに、国内の排出量は05年度が90年比7.8%増。このままでは達成が困難視されているそうだ。
    以前、カナダが「目標達成は無理」と公表して話題になった。批判もあったが、率直に認めること自体は悪いことではない。
    日本は京都議定書ができたおひざ元でもあるし、「無理だからやーめた」とならないように、実効性のある追加対策をきちんと実行することが必要だろう。
    原発もこんな風だし、節電節電。
    でも昨夜はさすがに暑くて、クーラーをかけて寝てしまった。
    July 25

    原発震災

    元村です。少しご無沙汰でした。
     
    16日の新潟中越沖地震から明日で10日だ。やっときょう、停電が全面復旧したという。
    地震の傷跡は深い。
    けさのニュースで、避難所の様子がテレビに映っていた。歯磨きをしている人がいる。
    普段は他人に見せないこうした行為が、衆人環視になっているということだ。プライバシーが保てないのは辛いだろうと思う。
    キャンセルで空いている旅館を、こうした避難住民に提供する手当を用意しているというが、その利用者が40人あまりしかいない、ということもニュースは伝えている。「周知不徹底」だったからだそうだ。
    救援物資、ボランティアの受け入れも、「さばけるだけの人的余裕がない」と、一時的にストップしている。
    行政業務を手伝う(代行する)ボランティアを、全国の自治体で融通するってことはできないのだろうか。
     
    今朝は文部科学省で、若手職員向けの研修に呼ばれて話をしてきた。
    質疑でこんな質問が出た。
    「地震は犠牲者もいるし、避難住民の生活の大変さも伝えるべきだと思うが、新聞の一面は原発の話ばかりだ。環境への影響がないにもかかわらず、危ない危ないと騒ぐ報道姿勢はどうだろうか」
     
    確かにそうですね。
    ただ、環境への影響はなかったのは事実だけれど、それをもって「原発は安全」と思っている人は少ないのではないか。
    もちろん、「安全」あるいは「危険」のレベルをどこに置くかによって、評価は変わってくる。
    放射能もれ=危険、と考えれば「封じ込め成功、よくやった」ということだし、
    地震で壊れる=危険、と考えれば「もっと強い地震があったら原子炉も心配!」となる。
     
    伝える側としては、「放射能を帯びた水が漏れた」「でもごく微量で環境に影響はない」ことは記事で明確に伝えている。
    「危ない」と言っているのは、未知の断層活動によって、想定以上(あるいは想定外)の地震に襲われた時の備えが十分か、という点である。
    でも、受け取る側がそう受け取ってくれていないなら、工夫が必要ということか。
     
    原発を甘受して、一方で安全に最大限の努力を払う。そのバランスについて、電力、行政、国民(マスコミ含む)のコンセンサスが得られるのが理想だけれど、「安全」観に温度差があるから難しい。
    客観的な情報を蓄積して、根気強くコミュニケーションするしかないのだろう。
     
    研修の席でも「今朝、新聞を読んできた人?」と尋ねてみた。
    結果については申し上げないことにいたします(安倍首相風)。
    July 20

    気になるニュース

    元村です。東京は夏が戻った。
     
    新潟県中越沖地震からまる4日。毎日新聞では緊急連載「原発震災・中越沖地震の衝撃」が始まった。科学環境部が指揮を取ってやっているものだ。
    読売新聞も一面できょうから連載「原発直下型地震」が始まっている。
    今回、地震そのものが人々の生活をめちゃくちゃにした側面に加えて、稼動中の原発で火災が起きたことと、その後分かってきた被害が予想外に多かったことが、国民にとっては新たな不安の種になっている。
     
    炉心へのダメージはなかった、ということで「耐震構造は堅牢だった」と解釈する人もいるだろう。
    ただ、複雑なシステムのどこに、この地震でひび割れや歪みが生じているかは今のところ分からない。それは先々まで続く不安として残る。
     
    さて、心理学者の河合隼雄さんが昨日、亡くなった。
    何を隠そう(隠さない)、私は大学時代、カウンセラーになろうと思っていた。
    高校で理系から文系に転向したのも、河合さんの影響が大きい。
    高校3年の夏、自習に出かけた図書館で、息抜きに手に取ったのが、河合さんの「カウンセリングの実際問題」という本だった。
    引き込まれて、一気に読んだ。
    河合さんの、人間観、家族観、心を病んだ人への眼差しが、自分の中にストンと落ちて、どきどきした。
    私がやりたい仕事は、医者ではなくて、こういう病を治すことなのだと、高3の私は心の底から納得してしまったのだ。
    その後の半年は、理系の勉強をこなしつつ、理系コースとして模試も受けつつ(でも志望校は、理系と文系を併記していた)、心の中で心理学への関心を深めていった。
    念願かなって、大学では臨床心理学を勉強できたし、河合先生の集中講義も受けた。でも結局、新聞記者になった。それは当時、カウンセラーという職業がきちんと認知されていなかったからだ。
    河合さんは後にその地歩を固めた人だ。「臨床心理士」という職業を希望する学生が、心理学科を目指すようになったのは、河合さんの功績といっていいと思う。
     
    記者になって、一度取材してお礼を言いたいと思っていたときに、病に倒れられた。取材は実現しないままになってしまった。
    私が記者としてインタビューしたかった男性は植村直己さん、池波正太郎さん、そしてきょう、河合さんが加わった。
    合掌。
     
    その他のニュースで気になったのは、赤城農相の絆創膏の理由が分かったことか。
    吹き出物だったそうだ。
    火曜日の閣議後会見であんなにムキになって「たいしたことありません!」と、ほとんど涙目で反論するような話じゃなかったってわけだ。
    今度は麻生外相の「アルツハイマーでも・・・」発言が話題になっている。
    閣僚の危機管理って、政権運営の基本だと思うのだけど。
    July 18

    続・地震と原発

    元村です。
     
    講演の仕事で福岡にやってきた。福岡は私の生まれ故郷であり、魂の故郷である。
    きのうの地震の状況次第では「無理かな・・・」という思いもよぎったが、結局来ることができた。
    講演のテーマは「お任せ」だったので、地震の話に事寄せて、原発とどう向き合うかという話をさせてもらった。
     
    私たちはよしあしにかかわらず、電力の3割を原発由来でまかなっている。
    「原発由来の電力は要らない」といっても、使い分ける仕組みになっていないから、原発がイヤだと言うなら、総消費量を3分の2にするということになる。
    日本はいわば、ヒビだらけの列島で、原発をどこに建てても「危ない」ようだ。
    さてどうするか。
    原発を受け入れて、二重三重に安全策をとる。
    原発をこれ以上作らないことにして、代替エネルギーの研究に力を入れる。
    原発をゼロにすることを決心して、代替エネルギー開発だけでなく、省電力を国民で許容する。
    いろんな選択肢があるが、おそらくは一番目の「安全策」ということになるだろう。
     
    ところで、今回の地震で、50の「異変」が起きていた、と東京電力が発表した。
    さてどう考えるか。
    50もの異変を、きちんと公表した姿勢を評価するか。
    50もの異変があったことに、単純に驚いて「だから原発はこわい!」と思うか。
    私は両方だと思う。
     
    講演のあと、軽い食事をと、福岡勤務時代によく行った居酒屋に顔を出した。
    「わー元村さんやん!」と、ご主人が覚えてくれていて、とてもうれしかった(なんせ福岡を離れて10年になる)。
    芋焼酎お湯割を一口飲んだところで、団体さんが入ってきた。
    みな毎日OBで、私を採用してくれた人、私を東京へ送り出してくれた人など、お歴々がぞろぞろ。
    「お、なんで元村がこんなところにおるとや」
    「なんで知らせんとか」
    と、非難ごうごう。
    福岡ってやっぱり狭い街かも・・・(笑)
     
    明日は早朝便で帰京。もう寝よう。
    July 13

    研究者の卵の選挙権

    ヤスです。
     
    今週はずっと、夜の宴会が続いている。たまたま、役所や大使館など行政関係者との集まりが多かったが、時節柄、もっぱらの話題は、公示されたばかりの参院選である。自民党は勝つのか負けるのか、そして、政策はどうなるか、である。
    環境省の人や大使館の環境担当者は、政権が変わってしまった場合、温室効果ガス半減を掲げた「美しい星50」がどうなるかが気になるようである。これは、ドイツでのG8で発言している以上、日本の国際公約として反故にすることはないだろう。が、京都議定書をめぐるクリントン政権とブッシュ政権の対応をみると、方針が大なり小なり変更されるのかもしれない。

    さて、「選挙権の年齢を変えた方がいいのではないか」と主張する人がいた。環境破壊、財政破綻など将来も直面する課題を解決するには、次の時代を担う人に選択の機会があってもいいという提案である。また、「中学や高校を卒業して働いている人は税金を納めているのに、その使途について投票という行為で是非を問うことができないのもおかしい」とも言う。日本の大学進学率は約5割だから、税金を払っている20歳未満の人は、大学生と同じ程度いても不思議ではない。18歳以上にするのがいいのではないか。
    私がまだ20代半ばまで、親の収入も少なかったこともあって、授業料を半免していただき、それなりの奨学金を受け取ることができたので、自分であまり稼ぐことなく生活できた。投票という行為を通して、社会に自分の権利を主張できる立場になかったのだろうか、と考えてしまった。
    July 01

    参院選

    ヤスです。
     
    先週の日曜日に続いて夜勤である。
    今月は元村先輩の誕生日であり、同時に参院選の投票日もある大事な月になりそうである。前もこのブログに書いたが、私は選挙への関心は結構高い。おそらく父親の影響だろう。角栄、福田、大平、中曽根、宮沢ら自民党有力政治家の人間像に興味を持っていた。確かに今の政治家よりずっと個性的で面白い。特にファンだったのが角栄。田舎育ちで学歴もない点が共通項で、共感を抱いたのだ。「学歴がなくたって、日本のトップになれる」と豪語すると、母親が「そう思うなら、あんた、勉強しな」とたしなめていたのが懐かしい。
    私のファン(と言ったら失礼ですが)は、つい最近亡くなった宮沢さん。何かと相手の学歴にこだわるようで、それは嫌だったが、ぶっきらぼうな感じが、あの自民党と不釣り合いなのが妙に気になった。いわゆる留学はないが、英語の達人だから驚く。記者になってから選挙の応援演説を聞いたが、声をあまり張り上げることがなく、こんな淡々とした政治家もいるのかと感じた。
     
    本日の朝日新聞文化欄に、「もしも私が国会議員だったら」という記事があった。著名人100人へのアンケート結果である。国会議員になってもいい人は9人だった。
    参院選立候補時の公約には、教育の充実、省庁移転、天下り禁止、戦争をしない、公用車撤廃、カジノ創設などがあった。畑村洋太郎さんは失敗学の提唱者らしく、責任追及より原因究明を優先する法体系の整備を提案した。最近、信じられないような事件・事故が起きるので、悪いことをしなくなるための社会にするには、どうすればいいのかをずっと気になっている。だから、この中では、私ならば畑村さんに一票。
    全員の回答が記載されていなかったが、残念ながら温暖化を取り上げた回答はいなかった。科学技術関連では、残間里江子さんが、癌死半減という限定で研究開発費の増額を公約したくらいか。私なら、脱大量消費エネルギー社会のために「24時間営業をやめます」。先月訪れたドイツ北部の町では、週末や夜間、お店は閉店だった。不便だったが、その生活に慣れればいい。
    科学と環境は対立軸を作り出しにくいせいか、なかなか政治的な論争にならないのが残念だ。
    June 28

    コロッケ

    元村です。
     
    (昨夜、書き込もうとしたらブログが不具合状態になっていたので、12時間遅れのエントリです。)
     
    ミートホープのずさん品質管理、なんでもありって感じになってきた。
    田中社長、どこか人がよさそうな雰囲気を漂わせているが、私はやっぱり同情する気になれない。
    だって、結局は消費者を騙して利益を上げていたわけだ。
    身内の役員に3000万円を超える報酬を出していたと聞けば、「低コストの圧力」は言い訳にならない。
     
    報道によれば、ミンチに混ぜ物をすることは、社長自らが指示していたそうだ。
    NHKがこのニュースを伝える時に、「ミンチなら何を混ぜても分からない、と指示していたことが分かりました」と何度も繰り返していたけれど、私には川柳に聞こえてどうもいけない。
      ミンチなら何を混ぜても分からない  社長
    ってね。
     
    「事件」の主役がコロッケだったというのも、どこか哀しいものがある。
    コロッケといえば、昔は夕食の食卓に当たり前に登場していた。とても親しまれているおかずだったのだ。
    コロッケの歌もあった。←古い。
    漫画「猿飛佐助」には、多彩な忍者が出てくるが、その中に「コロッケ5円のすけ」という忍者もいた。←古い!
    コロッケを好きな人には悪い人はいない(←うそ)。
    コロッケ好きのいい人を騙しちゃいけない。
    これで、世の中のミンチがみんな怪しまれる事態になったら、さらに不幸である。
     
    きょうは歌舞伎町で、アルゼンチン出身の翻訳家と同僚と3人で食事。
    私と翻訳家の彼は偶然知りあった。そしたら、彼は私の同僚と友人だった。
    ラテンの男性は、小さいころから、女性への接し方を鍛えられるという。
    女子は15歳になったら、社交界デビューをかねたパーティを開く。そのパーティに招待されることが、いわば「一人前の男」への登竜門なのだそうだ。
    ほかにも、恋愛にまつわるセキララな話で盛り上がったが、ここでは書けない(笑)。ご勘弁。
    April 17

    バージニアそしてナガサキ

    元村です。
     
    米バージニア工科大で、銃を持った男が学生を無差別射殺。32人の犠牲者が出た。
    ブッシュ大統領は異例の演説をしたけれど、銃社会についての言及は聞かれなかった。
    そして今夜、長崎で、市長選に立候補した現職の市長が撃たれた。
    狙撃犯は現行犯逮捕されたという。撃たれた伊藤氏は心肺停止状態だという。
    やりきれない。
    April 16

    昭和生まれ

    元村です。
     
    きょうの気になるニュースから。
    昭和生まれが1億人をきったそうだ。
    だからなんだ?ともいえるけれど、昭和生まれの私としては、平成生まれの若い人たちがどんどん増えていくことがなんとなくうれしい。
     
    毎日新聞社にも今年、新入社員が入ってきた。
    さすがに平成生まれという人はいないようだけれども、もうじきそういう世代の人が入ってくる。
    すくなくとも、私が記者になったときに生まれた、という人たちが入ってくるわけだ(私は平成元年入社)。
    自分が記者になったとき、22歳年上の先輩といえば、大・大・大先輩だった。
    自分自身がそういう存在になるとは、にわかに信じがたいのである。
     
    一方で、新人さんたちは、自分が22歳だったころより、確実に大人びて見える。
    ものの考え方も(一見)しっかりしているし、はきはきとものを言う。割り切りも早いように見える。
    単に自分がコドモだったということだろうか。そうかもしれない。
    世間の厳しさも知らず社会人になり、叱られ、恥をかき、悔しがり、泣きながらオトナになったようなものだ。
    そういう余裕が、昔の世間にはあったということか?
    いや、今の若い人たちの方が、少し「耳年増」(死語)であることは間違いない。
    でも、やっぱり私がコドモだったということだろう。
     
    さて、お知らせです。
    そろそろコメント欄を復活したいと思います。
    MSNの管理者にも問い合わせましたが、コメントを書けるのは、管理人が許可した特定の誰か、あるいは全員というオプションしかありません。
    管理人もコメントがないと張り合いがないし、ここに来てくださる方も、コメントを楽しみに来てる、という人が少なくありません。
    3月20日にコメント欄を閉じたので、1カ月ということで20日をめどに、コメント欄再開とさせていただきます。
    リスクは残りますが、こまめにチェックして、健全な議論の場になるよう務めたいと思います。
    引き続き、よろしくお願いします。
    March 30

    あるある原発不祥事

    元村です。
     
    きょうは電力12社が、過去の法令違反やトラブル隠しなどについての調査結果を、経済産業省の原子力安全・保安院に報告した。
    盆と正月がいちどに来たような・・・というのはこんな感じだろうか。
    大手町の経団連会館では、午後2時から12社が2グループに分かれてリレー会見。
    科学環境部からも4人+アルファを現地に出して、資料を持って帰る人、会見に出る人、保安院の対応を取材する人、とてんてこまいだった。
    とくに、臨界事故を隠していた北陸電力とか東京電力の会見が長引き(なんと2時間)、全部終わったのは8時ごろ。
    会見に出た記者は、重い資料を持って、ヨレヨレになって帰ってきた。
     
    まあ、それにしても、次から次へと出てきたものだ。
    例えば、制御棒が意に反して脱落しちゃった(ほっとくと反応が進んで暴走につながりかねない)ケースは、法律で報告が義務付けられていないこともあり、発電所内で「これはここだけの話にしよう」ということになるのは想像できる。
    ただ、ただならぬ事態になったという認識があるなら、その事実を公表するのが企業倫理というものではないのか。
     
    原子力発電は、半世紀の歴史の中で何番目かの危機に直面していることは間違いない。
    どうする日本の原子力発電。
     
    問題は深刻だが、同じぐらい深刻なのは空腹である。
    朝刊の処理に追われて夕食にありつけず。むむぅ。
     
    追伸:ヤスが「元村秘書」と書いてますが、私はいわゆる「秘書」顔じゃないなあと思います。この間は「あらいぐまみたい」と言われました。
    January 23

    頭を下げる人々

    元村です。
     
    夕方のアポイントがドタキャン。そしたらこっちに急用がはいって、夜の会合に出かけることができない状態。
    うーむ。こういう日もあるのだ。
     
    最近は頭を下げるシーンをよく見る。
    不二家の期限切れ問題。
    関西テレビの納豆問題。
    きょうはいすずの不正車検。
     
    コンプライアンスがいわれるようになったので、最近は「法令違反危機管理コンサルタント」なる商売もあるらしい。
    知人が、模擬記者会見の評価を頼まれた、ときいて興味がわいた。
    おっと、急用が解決しそう。ちょっと失礼。
     
    (おまたせしました。翌日です)
    burariさんもコメントくださっているけれど、最近はおわびの「スキル」は上達しているけれど、騒動をとりあえず収拾するというか、とりあえず感の漂う会見が多いように思う。
    ・・・とはいえ、そう思われたとしても、やはり会社として、現段階で分かっていること、これから調べること、改善しなければいけないこと、というのを明らかにするために開く会見というのは必要だ。
    その時に、頭を下げないという選択肢はないだろうから(おそらく)、その時の決まり文句として「世間をお騒がせして申し訳ない」ということになるのだろう。
     
    知人によれば、謝罪会見のコツは、
    ・にやにやしない(緊張するとにやにやしてしまうヒトもいるらしい)
    ・いい時計をしない(机の上で手を組むとけっこう見える。謝る席でいい時計をして、なんだこのやろーという人もいるとか)
    ・きちんと頭を下げる(半端だと余計に反感を買うとか)
    ・分からないことはいい加減に答えない
    ・感情的にならない(某社の「オレは寝てないんだ!」発言が好例)
     
    などだった。
    まあ説得力はあるなあ。でもスキルだと思ってみると、ちょっと興ざめか。
    私個人としては、会見のときに、トップが頭を下げるか下げないかで、責任者の「反省度」を推測することはよくある。
    言葉では「世間をお騒がせして・・・」といいつつ、頭を1ミリもさげないトップもいて、そういうとき私は「ああ、彼の本心は自分も被害者だと思ってるんだろうな」と判断する。
    January 17

    阪神大震災12年

    元村です。
     
    一昨日、鼻風邪が勃発。作業効率落ちる落ちる。
    ティッシュを鼻の穴に詰めて働きたい気持ちだが、見た目が悪いので薬を買ってのんでいる。
    みなさんも風邪には気をつけましょう。
     
    さてきょうは阪神大震災から12年の日。
    6434人という死者の数は、戦争に匹敵するのではないか。
    きのうの次にあしたがある。
    当然やってくると思っている平穏な日々が、一変するわけで、身近な人を亡くした人々の気持ちは計り知れない。
    地震予知が可能な時代がくるかどうかは分からないけれど、地震に強い街づくりが当面やれる唯一のことだ。
     
    朝刊に、阪神大震災の前、震源地近くの大気中のラドン濃度が高くなっていた、という調査結果が載っている。
    大地震前の小さな地震活動で、地殻に割れ目ができて、そこからラドンが放出されたのではないか、と推測されるという。
    つまりラドンを精密にモニターすることによって、予知に使えないかというのが、研究グループの狙い。
    地震学者の懐疑的なコメントも載っている。
     
    後になって「これがその兆しだったのだ」と分かることを「後予知」と呼ぶそうだ。
    予知は前もって知ることが至上命題だから、後になっていくら言っても遅い。
    でも、研究の意義もあるだろう。
    いまはもっぱら、歪計とかGPSによる地殻変動で監視しているが、そこにもう一つ、監視項目を加えることができるかもしれない。
     
    後予知、という言葉を知ったのは、科学環境部に来てからだ。
    着任して1カ月ぐらいで、地震予知連絡会の会長が就任会見を開いた。
    その時に「予知は無理ではないかといわれていますが、どうお考えですか?」と聞いた時に、この言葉が会長さんから出てきた。
    思い返せば、予知連の会長に「予知は無理か」と聞く非礼に赤面する。
    でもそこが一番知りたいところだ。よくも悪くも、それが仕事なのだから。
    November 29

    震災イチョウ

    元村です。
     
    年の瀬ですな。毎年恒例の「流行語大賞」のノミネート60件を、毎日新聞夕刊ワイドが特集している。
     
    この中で科学技術に関するものは、
    ・冥王星
    ・数独
    ・バイオエタノール
     
    あたりらしい。
    発表は12月1日だそうだ。
     
    それにしても、数独はちょっとしたブームと言っていいだろう。
    外国の新聞はクロスワードと同じぐらい(それ以上にかな)SUDOKUを載せている。
    イギリスの本屋さんでも「SUDOKU」コーナーを見かけた。
    何を隠そう(隠さない)、わが毎日新聞科学面も数独を載せるようになった。
    定量的に追跡しているわけではないが、数独を解いた「ついで」に、科学面を読む、という読者もいると思う。
    例えば、数独を休むと「なんで載ってないの」と問い合わせがくる。
     
    さて、きょうの東京は気味が悪いほどのぽかぽか陽気だった。
    大手町に用事があったので、地下鉄ではなく徒歩で出かけた。
    帰りはお堀端を歩いた。
    会社の前のお堀端の銀杏が、いい感じに色づいている。
    きょう初めて知ったのだが、この巨木は「震災イチョウ」と名づけられている。
    解説板を熟読。
    もともと、毎日新聞社のあたりに生えていたイチョウで、1923年の関東大震災のときに被災。
    焼け野原にすっくと立ち、復興への希望を与えたという。
    区画整理に伴って切り倒す話もあったが、しのびなく思った中央気象台の台長さんが、このお堀端に移植するよう動いたそうだ。
     
    パレスサイドビルも、ながめてみればなかなかモダンな建物である。
    たしか私やヤスと同い年の、建造40年。
    絵はがきみたいだなと思って、パチリと撮ってみた。
    ここで私は働いています。
    October 23

    中越地震2年

    元村です。
     
    板前ヤスこと田中記者が旅に出たため、再び一人体制になりました。
    飛び込み報告が入るかもしれませんが、引き続きよろしくです。
     
    きょう、新潟県中越地震から2年。発生した夕方に合わせて、追悼式典などが開かれた。
    「中越地震では、災害関連死を含めて67人が犠牲になり、最大時約10万人が避難した。インフラなどの公共施設の復旧は年内にほぼ終わる予定だが、9月末現在で1672世帯5315人がなお仮設住宅で暮らす。」
    と、本紙記事にある。まだ5000人が仮設住宅暮らしなのだ。
    新潟の冬は、仮設住宅ではしんどいだろうと思う。「美しい国」を目指すアベさん、こういう目の前のお仕事もきちんと目を配っていただきたい。
     
    あの地震で車ごと土砂に埋まり、奇跡的に救出された皆川優太ちゃんをみなさん、覚えておいでだろうか。
    2年経って、ずいぶん大きくなっていた。
    といっても私も写真で見ただけだ。
    いま、わんぱく盛りでおばあちゃんの手を焼いているそうだが、そのわんぱくぶりさえも、家族の生きる支えになっているという。
     
    他紙で読んだが、優太ちゃんの夢は「宇宙飛行士になること」だそうだ。
    宇宙飛行士のみなさん、一度みんなで新潟に行きませんか?
    土井隆雄さんがちょうど帰国中だが、訓練の日程が入って忙しいのだろうなあ。
     
    きのうは久しぶりに9時間も眠った。
    寝る前、「Deep Relax」アロマオイルを投入したお風呂に1時間ほど入った。
    後輩が「元村さん、せめてお風呂でストレス解消してくださいよぉ」とプレゼントしてくれたものだ。
    オイルなので、上がっても肌がしっとりしている。効果があったのか、10時過ぎには眠くなった。
    今週も充実した1週間になりますように。
     
    June 21

    「科学ニュース」って何だ

    月曜日の夕方、大学生の訪問を受けた。
    科学報道(科学コミュニケーション)のゼミに所属しているそうで、「新聞が作られるプロセス」と「科学報道」について、E記者と二人、1時間半ほど質問に答えた。
     
    答えながら気づいたのは、学生さんが尋ねるときの「科学ニュース」と、私が答える時の「科学ニュース」が微妙に違っているんじゃないかということだった。
     
    学生「科学ニュースは新聞社では大きく扱われにくいのですか」
    私「内容によりますよ。BSEやクローン研究なんかは関心が高いですから」
    学生「天文とか素粒子のニュースは?」
    私「確かに、一面トップが年金か天文か、と言われれば、編集者は年金のニュースを選ぶかもしれないね。でも純粋な科学の話題も、喜ばれます」
    学生「科学記者さんは月に何本ぐらい記事を書くのですか」
    私「ほぼ毎日書いてます」
    学生「でも、科学欄は週1回ですよね」
    私「科学ニュースというのは科学欄に載っているニュースだけを言うのじゃないと思うのです。政治や外交や経済や社会の話題の中にも私たちが一枚かんでるニュースはたくさんあって、だから朝から晩まで、毎日働いているわけです」
    学生「そうなんですか・・・」
     
    といった具合。
     
    大学生向けの会社説明会でしゃべったとき、科学的な要素が含まれるニュース(と私が判断したもの)をチェックしてみたことがある。筆者が科学環境部の記者でないものも含めると、本数では全体の2割ぐらいになった。2割といえば、けっこうな存在感である。
     
    とはいえ、私も「新聞社の中での科学ニュースの価値は相対的には低い」と、社外の人に対して言ったりする。その時に思い浮かべているのは、全体の2割を占める「科学に関するニュース」ではなくて、学生さんが考えていた「科学のニュース」だ。
    まず定義ありきだとは思わないけれど、区別して使った方が誤解が少ない。学生さんに気づかせてもらった。
     
    では「科学記者」というと、一般の人はどんなイメージを浮かべるのだろう。
    分かりやすいのは、取材の申し込みをする時、相手から「社会部ではなくて、科学部ですね?」と念を押されることがあって、それは相手が記者に対してどういう心構えで向き合うかの判断材料になっているらしいということだ。
     
    さてきょうも出陣。相手は外資系メーカーの管理職。初対面。
    June 01

    クールビズ2年目

    さて6月。
    雨が続いた5月とは打って変わって、夏を思わせる陽気である。
    2年目の「クールビズ」もきょうからスタート。
     
    きょうは虎ノ門、霞が関、乃木坂と移動。
    すれ違う男性たちは、ネクタイ姿が思ったより多い。
    感触では、ネクタイをはずしたスーツ姿のひとは7~8人中1人、上着を着ないで半そでワイシャツ、ネクタイ姿という人が10人中1人ぐらいか。
    取材した人もネクタイ姿だった。
     
    クールビズの効果を、どう考えたらいいのだろう。
    控えめ冷房による節電効果。
    その先の、温室効果ガス削減効果。
    でも見方を変えると、電力業界にとっては収入減になってしまう。
    それから、クールビズ対応衣類購入による経済効果。
    これも、見方を変えれば、製造工程で新たに温室効果ガスを排出することは考えなくていいのか。
    個人的には、冷房が寒くて長袖が手放せない。クールビズはありがたい。
     
    昔の人は、夏は開襟シャツを着ていた。おしゃれな紳士は麻のスーツ。
    あれ、日本人にはけっこう似合うと思うのだけど。
     
    取材先で、「ダヴィンチ・コード見ましたか?」と聞かれた。「見てませんが、小説を読んでから見ないと分かりにくい、という感想を聞きました」と答えたら「そうでしょう! 小説を読む暇がないだろうから、あらすじを作ってみました」と、手製のくわしい資料をくれた。
     
    ちなみにその紳士はいまこの映画にハマっていて、おもしろさを広めたいらしい。資料にもウンチクが満載。ざっと読んだが、かなり手ごわそうだ。
    見に行くというより「映画館に勉強しにいく」って感じか。
    May 30

    野口健さん帰国

    アルピニストの野口健さんが、マナスルへの清掃登山を終えて帰国。
    日焼けというのか雪焼けというのか、精悍な感じの表情が印象的だ。
     
    野口さんは最年少で、7大陸の最高峰をすべて踏破した人物だ。そのまま登山家として生きていくこともできるし、ナイスなマスクで芸能界入りだってできるだろうと思うけれど、彼はこの数年、「山にゴミを拾いに登る」ことを続けている。
    今回は標高4700メートル(すでに富士山より高い)のベースキャンプで220キロのゴミを掘り出し、持って降りた。ふもとでも、5トン近いゴミを回収したそうだ。
    もちろん、日本人を含むたくさんの登山者が残していったゴミである。
     
    高山での極限状況というのは、体験したことはないけれど理解はできる。食べ物の空き缶とか酸素ボンベとか、少しでも荷物を軽くして(捨てて)安全を優先する気持ちも分かる。
    それだと、結局山はゴミだらけになってしまうのだね。
    「排泄物は分解されるからいいやと思う人が多いけれど、気温が低い高山では分解されず、それがふもとの住民の飲み水を汚染する」と野口さんは言っていた。
     
    ともあれ、彼は「日本は経済は一流だけどマナーは三流」といわれたことに愕然として、ゴミ拾い登山を始める。業界でも批判はあったらしいし、「命の危険を冒してまでやることか」という迷いもあったようだが、彼のやったことは素晴らしいと私は思う。
    これは、毎日新聞が協力していることにかかわらず、そう思う。
    May 29

    気になるニュースなど

    月曜日はけっこうあわただしい。
    「理系白書」の原稿を手放し、昼は所用で出かけ、夜は「発信箱」の締め切りである。
    きょうはそれでも、早めに終わった。
     
    自分の中では日常に戻っているのだけど、受賞のお祝い電報が届いたり、はがきが届いたり、会社からメールを送ってくださる人も多くて、「おめでとう」を10年分ぐらい言われた感じだ。
     
    さて、気になるニュース。
     
    小林旭さんの「もったいない音頭」6月発売。
    どんな歌か聞いてないが、「自動車唱歌」みたいなのだろうか。(←古い)
     
    発酵乳成分にアトピー性皮膚炎の症状抑制効果。
    カルピスの学会発表。最近、こうした乳酸菌に関するニュースリリースがとても増えている。花粉症、アトピーとアレルギーとの関係が注目されているようだ。ところでカルピス、ずっとのんでないなあ。お中元の定番だったけど、そういえばあのロゴマークってどうなったんだっけ(←古い)
     
    医師不足、2030年まで続く。
    医者といえば昔は「もうかる」「人に感謝される」職業の筆頭格だった。最近は「きつい」イメージに訴訟リスクもあって、なり手が減っている。深刻なのは診療科や地域による偏在かなと思っているが、2030年と言えば私が高齢者の仲間入りをする頃ではないか。友人をかかりつけ医にしてしまうというのもテか。
     
    May 28

    何ができるか

    ジャワ島中部の地震、被害が深刻。
    昨日の第一報の時は「死者5人」だったが、あれよあれよという間に300人、1000人、そして3000人を超えた。
    けが人も1万人を超えるのは確実だそうだ。
     
    「病院も医者も薬も点滴も食糧も毛布も、あらゆるものが足りない」とニュースで報じていた。
    救出活動もほとんど手がついてない。
    がれきを素手で運んでいるのを見ると、いても立ってもいられない気持ち。
    大変なことである。
     
    各国も支援姿勢を示していて、日本政府はとりあえず、何が必要かを探るチームを派遣した。
    現地入りもけっこう大変だ。テレビを見ている私たちには何ができるだろうか。
     
    昨年のパキスタン地震も1万人単位の犠牲者を出したが、日本で同規模の地震が起きたとしたら、ここまで被害は広がらないようにも思う。
    起きた後の初動支援はもちろんだが、研究の蓄積を活用して「災害に強い都市計画」を長い目で支援するのも、地震国ニッポンとして欠かせない貢献だと思う。
    でもまあとりあえず、今何ができるかな。
    May 02

    ミナマタ50年

    きょう(もう昨日になっちゃった)、水俣病公式確認50年。
    地元では午後から、慰霊式があった。
    「公式確認50年」というけれど、その前から兆しはあったわけで、つまり「お上が知った」日から50年ということ。「新大陸発見」と同じような、居心地の悪さを感じなくもない。
     
    水俣病は公害の原点、といわれる。
    高度経済成長と、それに乗じた企業倫理の崩壊。
    おかしいと思いながらも、面と向かって批判できない企業城下町の宿命。
    住民の中にあるサラリーマンと漁民との間の格差。
    地方ゆえの中央の反応の鈍さ。
    いろんなことが、悪い方悪い方に回り、被害をひろげた。
     
    環境省は、公害の教訓を生かしてできたはずだが、水俣病という宿題を片付けられないままだ。
    企画の中で「水俣病は我々が背負った十字架だ」と、幹部が言っていたという。
    反省の弁は分かるが、患者さんや家族の背負った十字架の方が重いのだ。
    東京での報道も、一過性で終わっちゃいけないと思う。
     
    さて、黄金週間というけれど、今朝の電車は普通の込み具合だった。
    誰が休んでいるのだろう。
    取材のアポを入れたりしているが、1社だけ休みだった。
    普段、山のように来るメールは、きょうは半分以下。